ドイツクラフトの草分け的存在であるFreigeist Bierkulturが復刻させた、代表的ビールの一つです。

リヒテンハイナー(Lichtenhainer)はドイツ東部にかつてあった「リヒテンハイン(Lichtenhain)」という小さな村で作られていたビールです。特徴はスモーキーな麦芽で作られた独特な苦味と酸味です。かなりクセのある味わいですが、中世末期には農家の自家醸造ビールとして親しまれていました。地理的にもちょうど中間ですし、バンベルグのラオホビアとベルリナーヴァイセの両方の特徴を併せ持ったビールです。

この時代のビールは、麦芽の乾燥時に概ね薪火を使うため燻製のようなスモーキーなフレーバーが付くことが多く、乳酸菌等による酸味を感じられるビールも多かったことでしょう。こうした数々の独特なビールは、技術や趣向の変化、ドイツでは特にピルスナー全盛期にほとんど消えてしまいました。

しかしながら昨今のアメリカを中心としたサワービールのブームもあり、こうしたドイツの歴史的ビアスタイルにも注目が集まっています。

変わったものを飲んでみたいという方も、ビールの歴史に思いを馳せたい方にもお勧めです。飲んだらクセになるかも。

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